
Uber Eats の配達業務で注文者さまから頂けるチップの割合を算出したい方向けに、僕が行なっているチップ獲得率の算出の仕方を公開します。
今回の方法は、スプレッドシート及び関数を使うためスマートフォンで算出は出来ないことはないですが非常に手間がかかってしまうので、パソコンをお持ちの方のみ読み進めることをオススメします。
目次
チップ獲得率ってなに?
-7カ月間のチップ獲得率-
チップ獲得率とは、配達数(オンライン決済のみ)に応じて頂いたチップ数の割合を示すものです。僕は5月からUber Eats を始めているので、11月までの7ヶ月間の平均チップ獲得率は「9.92%」です。
-月次チップ数とチップ率-
チップ獲得率を把握しておくメリットは、その月にやったチップ施策が先月と比べて数字に出ているのかを確認できることです。
チップも報酬としては単価が低いものですが、大事な配達料の内訳のひとつです。数字に落とし込んで、次なる改善の手立てとして役立つはずです。
僕が行なってるチップ獲得率向上の施策はシンプルなものが多いですが、気になる方は参考にしてみてください。
fa-arrow-circle-right【Uber Eats 】チップ獲得率をあげよう!顧客満足度Upの6つの施策
Uber Eats のチップ率の割合を簡単に算出する方法
大まかな手順
- ❶Uberパートナーページで月ごとの週次売上をスプレッドシートにコピー
- ❷COUNTA、COUNTIFS関数を使い、配達数(オンライン決済)とチップ数を集計
- ❸チップ獲得率の割合を算出
大まかな手順を上記の通りです。それではやり方を説明していきます。
❶Uberパートナーページで月ごとの週次売上をスプレッドシートにコピー
-Uberログインページ-
まずは、Uber Eats のパートナーページにログインします。
ログインの手順は上記のようになっています。パートナーページ及びUberフリートについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
fa-arrow-circle-right【Uberフリート】配達パートナーの売上や配達パフォーマンスを確認できるUberのパートナーページを徹底解説【ダッシュボード】
1.1 売上ページを開く
「売り上げページ」に移動して、「お支払明細」にある「明細」をクリックします。
1.2 チップ獲得率を測定したい月次を選択
「明細」では、月ごとの週次の売上明細を確認できます。
ここで「CSVをダウンロード」をしたいところですが、CSVデータには、現金払いでの取引データがないので、配達数(オンライン決済のみ)の数字に応じた割合を出したいので、「明細を表示する」を選択します。(新しいタブで開くをオススメ)
1.3 週次の売上データをコピーする
「明細を表示する」を選択すると、週次の細かい売上データを確認できます。さらに下にスクロールすると、乗車1軒ずつの詳細が出てきます。
-週次の乗車ごとの明細-
このデータを矢印の日付から下の最後のデータまでをドラッグしたコピーします。
-コピーまでの流れ(Gif)-
1.4 スプレッドシートにデータを貼り付け
-スプシに貼り付ける(Gif)-
コピーしたデータは新しいスプレッドシートに貼り付けます。これを週次データごとに新しくシートを作り、その月次分貼り付けてください。
-週次ごとに新しいシートに貼り付ける-
なぜ、ひとつのシートに週次のデータをまとめないかというと、週次ごとに「チップ、ピーク」があるなしでセルの列がズレているので、一旦週次ごとにシート分けしています。
❷COUNTA、COUNTIFS関数を使い、配達数(オンライン決済)とチップ数を集計
それではまず、今回使用する2つの関数についてご説明いたします。
- COUNTA関数:セルやセル範囲に含まれる空白ではないセルの個数をカウントします。
- COUNTIFS関数:指定した範囲内の中で複数の検索条件に一致するセルの数を求める。
「むむ、ややこしいこと言い出してきたな」とお思いの方もいると思いますが、大丈夫です。基本的にコピペしていただければ、簡単にチップ率を算出できます。
実例で11月分のチップ率を算出したスプレッドシートを公開しているので、一旦そちらをご確認ください。
fa-arrow-circle-right【Uber Eats 数値管理表|ブログ公開用】11月
2.1 関数データをコピーして、自分のスプシに貼り付け
公開しているスプレッドシートから、関数データをコピーして、自分のスプレッドシートに貼り付けてください。貼り付け箇所は「L2」からでお願いします。
それぞれのセルに入っている関数や計算データはこのようになっています。
関数や計算式 | 概要 | |
---|---|---|
チップ数 | =COUNTA(E:E) | 指定された列(つまりはチップがある)セルの数をカウント |
乗車回数 | =COUNTIFS(I:I,">=¥",J:J,"") | 検索条件はI列に¥、J列に空白セルの条件に一致したセルをカウント(オンライン決済のみをカウント) |
チップ率 | =L3/L6 | チップ率=チップ数/乗車回数 |
これを全てのシートに適用させます。列がズレている場合は、対応方法は後述します。
2.2 列がズレている場合の微調整
-チップ集計の列がズレている場合-
チップを集計するための列範囲がズレている場合、COUNTA関数の指定列範囲を変更する必要があります。
例えば、
=COUNTA(D:D)
などに変更する必要があります。
-乗車取引の集計の列範囲がズレている場合-
乗車回数(オンライン決済)のみを集計するには、COUNTIFS関数で「乗車回数」と「現金払いした回数を除く」の複数条件に一致セルのみをカウントする必要があります。
COUNTIFS関数の指定列範囲がズレている場合は、
=COUNTIFS(J:J,">=¥",K:K,"")
などに変更する必要があります。
2.3 集計されているか確認
-列範囲をしっかり指定できていれば集計される-
いかがでしょうか?
しっかり集計できたでしょうか。あとは同じ作業をすべてのシートに入れれば、週次ごとのチップ獲得率を算出できます。
❸チップ獲得率の割合を算出
-集計表を作ろう-
あとは週次のデータを集計して、計算すれば月次のチップ獲得率を算出できます。
電卓などで、計算もできますが、せっかくスプレッドシートを使っているので、「集計表」などの新しいシートを作り、そこに週次のデータを集計してしまいましょう。
関数や計算式 | 概要 | |
---|---|---|
乗車回数 | ='1週'!L6+'2週'!L6+'3週'!L6+'4週'!L6+'5週'!L6 | 指定されたシートの指定されたセル範囲を集計 |
チップ数 | ='1週'!L3+'2週'!L3+'3週'!L3+'4週'!L3+'5週'!L3 | 指定されたシートの指定されたセル範囲を集計 |
チップ率 | =C3/C2 | チップ率=チップ数/乗車回数 |
集計表では、別シート参照で乗車回数やチップ数を集計しています。
集計表を作るために週次の「チップ数や乗車回数」の関数データを「L2」から貼り付けるようにお願いしました。集計データがズレている場合は、セル範囲がズレているなどが考えられるので、各自で微調整してください。
以上が、チップ数やチップ率の算出方法でした。
【まとめ】落とし込めるものはすべて数字にしておこう!
チップの売上構成比は2%も満たない小さな数字ですが、こういった数字をしっかり集計して、記録することはフィードバックを促すとても大切なものです。
よりよいデリバリー業務をして、その延長線上でチップをもらえる。そして、それが数字と現れることは自分自身の自信にもつながってくると思います。よりよいUber Eats ライフのためにがんばっていきましょう!
Uber Eats
朝だけ、夜だけ、土日のみなど、好きな時間に配達パートナーとして働くこともできます。短時間でも OK。個人事業主なので、働く時間やスケジュールを決めるのは自分自身で行えます!
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