
旅をしていると、初めて訪ねる場所なのに、「初めてじゃない」と感じるものに遭遇することがある。それはきっと、記憶の中に類似したものがあるからなんだろうが、”その場所”では、なくなっていた宝物のいくつかを「なんでこんなところにあるの?」と発見し、拾い集めるような感覚だった。
旅の醍醐味は、忘れかけた大事な感覚を思い出してくれる。
それを拾い集めることができる。
そんなノスタルジーなことなんじゃないでしょうか。
今回の一冊は、作家でありエッセイストの「有川真由美」さんの「人生で大切なことは、全て旅が教えてくれた」です。
本書では、有川さんが当時フリーライターで旅をしながら執筆活動をしてたときの4つの国の旅エッセイ集になっています。その中から僕が非常に感銘を受けた「ギリシャ編」を紹介したいと思います!
ギリシャ - サントリーニ島
舞台はギリシャのサントリーニ島です。
サントリーニ島は「世界一夕陽が美しい島」と言われている神秘的で絶景な島です。


どうですか?めちゃくちゃ美しいですよね!
建物がすごくキュート!しかも、普通なら建物のペンキなどは雨や風などの影響で劣化して色が落ちたりくすんでしまったりするのですが。結構な頻度でペンキ職人さんがペンキを塗りかえて、景観を守ってるみたいです!
少し話がそれてしまいましたが、
ギリシャの人々は自分の文化を大切にしていることがわかりますね。
ギリシャ人がよく、「私たちはいまも、紀元前の遺産で生きている」
「紀元前がギリシャの全盛期だった」
と自虐的なジョークを言うほど遺産の恩恵を受けて生活してます。
そのせいもあってなのか国民性はお気楽で人情味のある道楽好きです。
そして、ギリシャ人の彼氏に振り回されることに彼女はなるのですが。
旅と言うものは、”自分の価値観”というなの思い込みを、時々、ぶち壊してくれる。いままで生きてきた世界で、意識もしていなかった「あたりまえ」が、別な場所では、「あたりまえでない」ことを教えてくれる。自分の見ているものが、人からはまったく別に見えていることを気づかせてくれる。
世界に出れば、色々な価値観があって、相手の世界を認めることで優しくなれる。
けれど、それはある種、相手に振り回される危険性をはらんでる可能性があります。
彼女は、ギリシャ人の彼に色々なものを買ってもらい、パーティ三昧。はたから見たら最高のセレブな毎日を謳歌しています。しかし、彼女は自分がそれほど満たされていないことに気づきます。
ちゃんと知っておくべきだったのだ。
「なにが自分を喜ばせてくれるのか」をわかっていれば、私たちが幸せになるのは、そんなに難しいことではないんだと思う。わかってないから、「どんな男がいいのか?」「どんな結婚がいいのか?」「どんな仕事がいいのか?」「どんな人生がいいのか?」に迷い
結局、人がいいと言う条件、人からみて「いいね」と思われる条件を満たそうとしてしまう。
人は、流されやすい生き物です。
周りが「いいね」と言う世間体というカタチに自分を形作ってしまうのです。
そして、忘れやすい生き物です。
「あなたにとって喜ばさせてくれるのはなんですか?」
この答えを自分に出せたら、儲けもんです!
もう幸せ決定!!笑
そして、その答えを忘れないで!
忙しい現代だからこそ、忘れがちな自分の答えを!
と。少し啓発本みたいな文章になってしまいましたが。笑
僕もこの本を読んで、改めて「自分にとっての喜び」を思い浮かべることにしました!
みなさんは、どんな答えを出しますか?
このようにその旅ごとに訪れるにあたりすごく考えさせられる「テーマ」が、各章豪華ラインナップで揃い踏みです!今回、僕の中で「ギリシャ編」が一番響いたので、ご紹介しました。人によっては、また別の国シリーズが、グサリと刺さるかもしれませんね!人生で大切なことは、すべて旅が教えてくれた!!
おわりに
旅は、目をよくする!!
遠くがよく見えるからなのかな!!