
とまり木がなかったら、鳥もとまらない。たまり場がない、文化も育まれない。
いいゲストハウスのあるまちは、いい出会いと、いい時間に恵まれ、結果として、次のまちの姿がその周囲にあらわれてくるんだろう。
「そもそもゲストハウスって?」
名前は聞いたことあるけど。ちょっとイマイチ実態がつかめないし、似たようなものに「シェアハウス」ってのもあるじゃん。同じものなの?
しかも、せっかくゆっくり休憩したいのに知らない人たちと一緒に同じ屋根の下で寝泊まりするなんて、気遣い疲れしちゃいそう。
そんな不安を吹き飛ばし、「あ、ゲストハウス行ってみようかな」と思わず泊まりたくなるゲストハウスのガイドブックです。
目次
「そもそも、ゲストハウスって?」
「そもそも」のそもそもなんですが。
僕は「ゲストハウス」に泊まったことはありません!笑
なので、今回、本書を読んで
「あ、ゲストハウスってこういう使い方もアリなんだ!」っていうのをご紹介できれば!
・シェアハウス → 住むとこ
簡単に言えば、こういうことです!
そして、本書では、ゲストハウスに
「人とまちとのマッチング」機能があると説明します。
それは、まちにあるゲストハウスを通して、
まちに根ざす文化やその日常に対する感覚を知ることができる。
そして、それは移住の窓口になるという側面。
移住先を決める窓口としてのゲストハウス
面白いですよね。
僕の中では、「安い宿屋、たまり場」のイメージがあった「ゲストハウス」
しかし、「ゲストハウス」には地域と密着する特性から、そのまちの文化だったり風情だったり取り込んで、まちの窓口になり得ているという一面。
(もちろん、ゲストハウスのオーナーさん次第でその一面は変わってくると思いますが)
そして、「これからこのまちに移住してみようかな」
と、考えている移住者にとって、ちょうどいいマッチング施設になっているということです。
もちろん、逆もしかりです。
あるゲストハウスに泊まって、そのまちが好きになって移住する人もいるみたいです。
宿には日夜さまざまな旅人が訪れ、まちの案内人でもある運営者たちはその土地の魅力を媒介する。
訪れる旅人(ゲスト)はスタッフやサポーターの場所への思いや哲学が込められた潜在空間を手がかりに、見知らぬ土地を探索する。
お、おくゆかしい!!
本書では9人のゲストハウスのオーナーの開業から、ゲストハウスの哲学が盛り込まれています。
人と場所の物語を貯蔵する小さな宿
九つの宿の運営者によって語られる場の営みは、単なる開業体験記ではなく、1つ一つのまちで生まれている「人と場所の物語」として読むことができる。
続きましては、
本書で掲載されていたゲストハウスの紹介です。
どれも素晴らしい一度でいいからお伺いしたいゲストハウスばかり。
しかしながら、自分。基本。
海沿いでの旅にしかいかないという。。
だがしかし、いつしか訪れたい宿屋ばかりでした!
まちゲスのゲストハウス紹介
あなごのねどこ【広島県尾道市】
http://anago.onomichisaisei.com/
40mの路地奥で出会う
下町風情の後継者たち
とりいくぐる【岡山県岡山市】
商店街に佇む、日常と
非日常をつなぐ小さな結界
1166バックパッカーズ【長野県長野市】
ご近所さんともてなす
門前町の一期一会
あわくら温泉 元湯【岡山県西粟倉村】
子どももお年寄りも!
笑顔が集う山村の温泉宿
ほんまちの家【富山県高岡市】
普段着の高岡を伝える。
まちなか暮らしに溶け込む宿。
Sammie's【福井県福井市】
時間をかけて手でつくる。
福井の旬を届ける編集拠点
Y Pub&Hostel【鳥取県湯梨浜町】
他者と遭遇する場所を
営み続けて気づいたこと
シェアビレッジ【秋田県五城目町・香川県三豊市】
コミュニティが古民家を救う
過疎の山村を支える仕組みとしての宿
おわりに
ゲストハウス経営ってなんか憧れちゃいますね。
自分の好きなもの全部詰め込んで、いろんな人が泊まりにきて。
もちろん、経営する上でたくさんの苦労があるでしょうけど
とても魅力あるパワフルなことに思えます。